オゾニコ物語 (じゃっかんフィクションです) | ブーティの裏

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フォトグラファーをする傍ら、Funnyな神さまの導きにより2014年から「狛江で1番入りづらいバー、ゴータバー」という飲食店を経営させて頂いております。2023年法人化し㈱ゴータバー設立。学歴が小学生程度しか無いため誤字脱字多めのニンゲンのエッセイ。

ノバ・イタリアーナ・オゾニコ(NOVA ITALIANA OZONICO)

札幌で指折りのイタリアンレストラン。
今、僕はその前に立っている

遠くから見ると、粋な高級レストランに入る一人の男に見えるだろうが、、
僕から見ると、戦場にしか、、すぎない。

そう、今日は僕にとって決戦なんだ。

ブーティの裏!

大学を卒業して、大手航空会社に就職。
仕事、仕事の毎日で、友人の合コンの誘いを断った回数は267回。
歳ゆくごとに、友人も家庭を持ち、僕だけが社会に取り残された気持ちで
いっぱいだった。

そんな僕は、今、流行の婚活パーテーで、出逢った女性を産まれて初めて
ディナーに誘ったんだ。

そう・・人生で初めて女性を誘った・・。

もしかしたら、今日自分から卒業できるかもしれない。

耳鳴りのように尾崎豊の卒業がどこからともなく聴こえる。

そんな期待を胸に、僕はこのお店を選んだんだ。

ブーティの裏!

彼女を覚醒させるお店・・
はぁ~、、長かった・・・

この世に生を受けて42年、、一人暮らし。
おかげで、料理は星澤先生より、上手になってしまった・・

僕が、洗濯物を干す姿を見た母親は、いつもため息をついていたんだ。


すこし経って、彼女から電話があった。

「残業で、遅れる・・・」・・と。


では、彼女が来る前に一品料理を食してみようではないか・・とばかりに
僕はウェイターを呼んだ。

このワインに合う料理を・・・と。


少々、会釈したウェイターはキッチンに戻り、コックと耳元で話した後、
コックは、真剣に何かを作り出したのが見えた。


ブーティの裏!

ワイングラスを横に・・
なにか・・創作している・・様子だ。


しばらくしてウェイターが、横に倒したワイングラスを僕の手前に置いた。

そこに置かれた料理は、料理を超越したアートの世界。
アートは料理であり、料理はアートだと言わんばかりの世界観を
僕の視覚という伝達を通じて脳にダイレクトに味わう世界を教えてくれた


ブーティの裏!

なるほど・・
見て味わい・・食べて味わう。

美味しいものは 少しでよい・・という仏教的な味わい方。


僕の好奇心を存分に引き立たせるアート。

もう一品、もう一品とばかりに、彼女の事を忘れ、僕はオーダーし始めたんだ。


ブーティの裏!


ブーティの裏!


ブーティの裏!


居酒屋にしか行った事のない僕に、衝撃を与えてくれた。


そんな事をしていると、胸ポケットの携帯電話がなった。

そう、彼女の登場だ。


まだ、なにも食べてないよ!とばかりに僕はハンカチで口を拭き
ウェイターに彼女の為のお任せワインを一本オーダーした。

「こちらは、いかがでしょうか・・・。」

ブーティの裏!

「うむ・・・。」

僕は、ふだん居酒屋にしか行った事がないのをバレない様に
静かに、、うなずいた。

内心は、「めっちゃ高そうなワインやん!!」

でも、ご安心を。

「お任せで」・・と、ソムリエに伝えると、相応な値段で、二人に合ったワインを
チョイスしてくれるらしい。 (ソムリエ・近藤さん談)


「彼女に、オススメ料理を用意してくれないか?」

そう言った僕の言葉に俊敏にウェイターは、反応した。


ブーティの裏!


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ブーティの裏!

その後、どうなったかは・・二人の秘密である。



って、いう夢を!!俺、17歳の時に見てました音譜

昨年、オゾニコ様から撮影依頼を受けた時の写真データを使って、
物語を作ってみました(フィクションです)

上記写真は著作権で保護されていますので、無断使用、コピーは厳禁です

ノバ・イタリアーナ・オゾニコ (NOVA ITALIANA OZONICO)

北海道札幌市中央区南二条西5 テラス2・5 3F

11:30~14:30 17:00~23:00

ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業




GOTA